自殺をほのめかすSNS投稿への対処法

2019/1/17

「もう終わりにしたい。」- このような投稿をSNS(ソーシャルメディア)で目にしたことはありますか?自殺や自傷をほのめかすような他人の投稿にSNS上で出くわした際に、どのように反応すればいいかわかりますか?SNSにおける私たちのやりとりの多くは仲の良い友人などとのものですが、これらのサイトのコンテンツの多くはパブリックドメインです。つまり、実際に会ったことのない人の投稿や、ほとんど知らない人の投稿に遭遇することが頻繁にあるということです。しかし、知らないからといって、助けを必要としている彼らを救うことができない、というわけではありません。 この記事では、あなたが個人的に知らない人によるそのような投稿にどう対応するかについてお話したいと思います。 SNSの投稿に反応することで命を救うことができる 自殺啓発教育委員会(SAVE)のエグゼクティブディレクターであるダニエル・ライデンブルグさんは、Facebook上で、夫を亡くした女性が彼女の子供とともに命を絶つことをほのめかすような投稿を発見しました。 彼はその女性を知らなかったし、彼女の住処も知りませんでした。 彼はカナダのモントリオールにあるFacebookの安全センターに連絡しました。職員は、数分後に、南米にある小さな村のインターネットカフェにおいてそのつぶやきが投稿されたことを追跡して、すぐさま地方自治体に連絡したのです。 Facebookから手に入れた女性の写真を持っていた警察は、彼女がそのカフェを出てから10分もかからずに発見することができました。 そして彼女は病院へ連れられ、子供は引き取られたのです。 このストーリーは、たとえあなたが当の人間を知らなくても、自殺をほのめかす類の投稿に対応することができ、その人の命を救うことができるということを示しています。 この場合、ライデンベルクさんは若い女性の命だけでなく、子供の命も救うことができたのです。 行動すべきか? 多くのオンラインコンテンツでは、声のトーンやボディランゲージなどがわからないため、本気で自殺を考えている人の投稿と、単に気分を悪くしたり悪い日を過ごしている人の投稿を区別することは困難です。 仲の良い友達などのSOSサインなどに気づくことは難しくないかもしれませんが、未知の人の投稿は、それほど明白ではないでしょう。 典型的なサインの1つは、「もう生きたくない」、「もう生きる理由がない」、「自分なんて誰も必要としていない」などの間接的な表現に注意を向けて、気付くことです。 これはオンラインコンテンツにも同様に当てはまり、無視してはいけません。 あなたがそのような投稿をしている人を知っているかどうかに関わらず、そのサインは常に重く受け止めるべきであり、すぐに行動に移すべきです。 自殺をほのめかすSNSの投稿に対応する方法 あなたがその人を知らない場合、その人が自殺をほのめかすような投稿にどのように対応するかを知るのは難しいかもしれません。 しかし、それはあなたがその記事を無視すべきだという意味ではありません。 報告システムを使用する 投稿を報告することは簡単なステップですが、上記の物語が証明するように、非常に効果的です。 主なSNSプラットフォームにはすべて報告システムがあるため、もし自殺に関連する投稿を見つけたら、すぐに報告しましょう。 そうすると、投稿はそれを分析できる専門家に送信されます。さらなる行動が必要と判断されたなら、状況を十分に把握するために、投稿者がアクセスする情報(居所など)が専門家に送られます。 これらが人気のあるプラットフォームの報告システムへのリンクです Facebook Instagram Twitter YouTube Snapchat Pinterest Tumblr 他のソーシャルメディアのサイトでは、「[ソーシャルメディアプラットフォーム]で自殺記事を報告する」と検索すると、ほぼ確実にすぐに関連ページに移動します。 直接手を差し伸べる ダイレクトメッセージで連絡することは、たとえあなたが当の人を知らなくても、必ずしも悪いことではありません。 あなたがそれが適切な行動だと判断し、不安だと感じないならば、直接手を差し伸べることも効果的であると示されるでしょう。 しかし、あなたがその方法を選択したなら、あなたが本当にその人に心を開いて話を聞くことができるかどうかしっかりと確かめましょう。不誠実または中途半端なアプローチは善よりも害を及ぼす可能性があります。 自殺予防ヘルプラインでは、自殺のトピックについてどのように話をするかなどのヒントが提供されています。 -素直でいましょう。自殺について率直に話しましょう。 -喜んで聞いてください。感情を表現することにオープンになりましょう。 -非難しないでください。自殺が正しいのか間違っているのか、あるいはその感情が良いのか悪いのかについて議論しないでください。人生の価値についてお説教をしてはいけません。 -真剣に関わりましょう。興味とサポートを示してください。 FacebookやJed Foundationが作成した、Help a Friend in Need,も似たようなアドバイスを提供しています。 これらのガイドはあなたが知っている人と話すために作られていることを覚えておいてください。あなたが心配するような記事が、他人またはあなたがほとんど連絡を取っていない誰かによって投稿されたものである場合、その個人に適したトーンを見つけることは少し難しいかもしれません。 問題の人に直接、または親しい友人や家族に直接連絡を取ることは、サポートを必要としている人を支援するのに効果的なツールです。 しかし、あなたがそうすることを不快に思っておらず、その人と議論する意欲に誠実であることを確認してください。 もし、個人的にコンタクトをとることに不安があるなら、報告システムを使うことが最良の方法でしょう。 あなたが自殺に関するSNSの投稿を見たとしても、あなたがその人を知らなかったり、接点がなかったり、もしくは世界の反対側に住んでいるかもしれないという事実は、あなたが彼らを助けられないということではありません。 たとえあなたがその人と個人的に連絡を取ることができなくても、主要なソーシャルメディアはそのような状況に対応するための十分なシステムがあります。 報告するのに数分を費やすことで、彼らの自殺を防げるかもしれません。 ダニエル・ライデンバーグの物語が証明するように、それは人の命を守ることができるとても簡単な行為なのです。 この記事の関連 -成人のうつ病を防ぐ方法 続きを読む


成人のうつ病を防ぐ方法

2019/1/9

うつ病の社会的および経済的影響が、日本をはじめ世界的に大きな問題になっていることから、その数が増加し続けるのを防ぐための対策を取る必要があります。このような対策は、(世界保健機関)や各国政府などの機関によって提案されることはもちろんですが、心身ともに健康そして幸福でいるためには、私たち自身がどのような行動をとるかが非常に重要になってきます。このことから、ブログQuiérete Mil Veces Másの著者であり、メンタルヘルスのエキスパートであるホセ・ラモン・ガルシアは、うつ病の予防、自尊心の向上、そして自分をもっと愛し、幸せになるために役立つヒントを提案しています。彼の言葉を引用すると - 「私たちは、一生を通して、楽しいものやそうでないものなど、私たちの人格を特色づけたり成長させたりするたくさんの経験を積みます。さらに、年を追うごとに、それまで理解できなかった人生に起こることの意味の見方も理解できるようになるのです。」- 最終的な目的は、私たちに起こるすべての物事に向き合うために必要なスキルを、可能な限り健康的な方法で手に入れることです。うつ病に関する知識と思いを私たちと共有してくれたホセに感謝します。 ホセ・ラモン・ガルシアによるゲストブログ うつ病のデータ うつ病は、世界保健機関(WHO)が障害の大きな原因とみなしているにもかかわらず、実際には国によって11%から15%、世界では約3億5,000万人がすでにうつ病で苦しんでいます。平成26年に実施された調査では、日本のうつ病患者数は約112万人と、調査開始以来過去最高の人数となりました。うつ病は実際に自分に症状が現れ、苦しんでから初めて深刻に捉える病気のひとつです。そしてほとんどの場合、その時点で私たち自身で解決するには遅すぎるのです。そこで大事になってくるのが、事前の予防です。 「定期的な車のオイルレベル、バッテリーターミナル等の点検を怠ったときと同じようなことです。欠陥に気づいたときにはもう遅いのです。」 予防のタイミング 事実、私たちがうつ病に苦しんでいる間は、病気の影響を抑えるための出口計画やショック戦略を、効果的かつ建設的な方法で考えることができるほど余裕はありません。なぜなら私たちの心が主な影響を受けているからです。定期的な車のオイルレベル、バッテリーターミナル等の点検を怠ったときと同じようなことです。欠陥に気づいたときにはすでに遅いのです。 症状が現れ始めたその時点、あるいは私たちがすでにうつ病に侵されている時点でとれる最も賢明な行動は、一刻も早く、私たちに何が起こっているのかを診断し、適切な治療を提案してくれる医者にいくことです。 うつ病の症状 うつ病の主な症状を書き起こしてみましょう。(必ずしもこの順序で起こるわけではありません) 自尊心の低下 悲しみ 不安 罪悪感 喜びの欠如 食欲不振 睡眠障害 物と人に対する興味の喪失 集中力の欠如 嫌悪 予防要素 私の意見では、上記の症状の中で、自尊心の低下を防ぐことがうつ病の予防可能な要素だと思います。実際に、自尊心の高い人は、食欲、睡眠、快感、興味、集中力などの欠如の問題がないことが非常に多いのです。自尊心が低いときは、困難や問題に立ち向かう能力も低いです。 私たちは、自分の特定の感情や感覚が現れることに敏感になり、自分自身を制限してしまう傾向があるため、それぞれの人の自尊心のレベルを考慮した上で注意することが、うつ病の予防における重要な要素であると私は考えています。 「ギリシャ語やラテン語のルーツを見ると、自尊心とは自己賛美や自分に対する感謝として理解されています」 自尊心とは ギリシャ語やラテン語のルーツを見ると、自尊心とは自己賛美や自分に対する感謝の感情として理解されています。カナダの心理療法士ナサニエル・ブランドンは、それを肯定的な自己評価と定義しています。また一般的に言えば、自尊心とは、一生を通して育む信頼、尊敬、感情、思考、そして経験に基づいて行う自己評価のこととされます。 自尊心の低い人の特徴 自尊心の欠如は、怒りや不満などのネガティブな内的感情を経験したときに顕著に現れ、それがうつ病あるいは自傷行為につながる可能性があります。突然感じる不機嫌な気持ち、過敏症、不安、自己嫌悪、罪悪感などので自尊心の欠如を察知することができます。 「自尊心の低い人は、些細なことに非常に敏感で影響されやすい人であり、弱い性格をしています...」 自尊心の低い人は、些細なことに非常に敏感で影響されやすい人であり、弱い性格です。彼らは自分の意見を述べることができますが、それを強く主張することはありません。また、彼らは自分たちに価値を感じず、愛情に執着しがちです。そして、自分を他人と比較する傾向があり、自身の能力に自信がないため、強い不安と不信感を感じます。このように失敗を恐れるがゆえ、すべてを拒絶することさえあります。そして自信がないがゆえ、悩みや問題ばかりに集中してしまい、可能な解決案や代替案探そうとしないことから、失敗に繋がってしまう傾向があります。 どのようにして自尊心を高めることができるか? 自尊心があるということは、自分への感謝やリスペクトがあり、自分自身の性格や自分の能力についてよく理解しており、それらを受け入れているということです。自尊心を向上するための基礎は、自分自身をしっかりと知り、よりうまく自身の管理を行うことなのです。 自尊心の向上のために役立つ10のポイント: もっと自分を愛する。 私たちをユニークで特別にする、自身の価値や能力にもっと目を向けましょう。人生であなたが努力して成し遂げたことをもっと誇りに思ってください。ただし、虚栄心に陥ることは避けてください。 他人と自分を比較しない。 同じ人間は一人としていません。人生、境遇、環境もすべて人とは違うのです。それぞれの人に個性があります。私たちは、他人のほうが自分よりも優れていると思いがちですが、それは個人的感覚度にすぎません。それぞれの人に良い点とそうではない点がありますが、それらは個性であり、比較されるべきものではないのです。 あなたに起こるすべてのことは、すべて当然あなたの責任だと思いましょう。 罪だと言っているわけではありません、責任です。言い換えれば、あなたに起こったことは、あなたの行動の結果であり、その責任を負い、目をそらさず、自分の人生の手綱を取りましょう。他人に自分の人生を決めさせてはいけません。 あなた自身を受け入れる。 現実を受け入れ、自分の強みと弱みを忘れずに自分の姿をしっかと認識することが必要です。けれど、常に進化することも忘れないでください。 完璧を求めない。 人生と人は不完全であるため改善の余地があるのです。完璧を追求しようとするのは、苛立たしくて非現実的です。 達成可能な目標を設定する。 到達可能の範囲を超えた目標は設定せず、現実的で、実際に達成できるようなことを目標に掲げましょう。 罪悪感を感じない。 あなたの人生の道のりに訪れる悪い状況や困難に対して気をとがめず、逆境こそ成長できるチャンスだと思いましょう。あなたが知っているベストな方法でそれらを切り抜け、一瞬一瞬の幸せを大事にしましょう。 文句を言わない。 誰がこうしたや、こうすべきでないという文句は時間の無駄であり、なにも導きません。物事はなされるままに受け入れ、それらの伴う機会を見つけ出しましょう。困難はチャンスです。 自分に限界を引かない。 自分の可能性や能力に制限をかけることはやめましょう。合理的な状況や機会を前にして、挑戦することもなく「できない」と言ってはいけません。 自分の発言に注意する。 「できない」や 「不可能」など、ネガティブな表現や制限的な表現を自分の頭から消去し、「試してみる」 、「私ならできる」、「やればできる」、「少しずつ上手くなっている」などのポジティブな言葉を口にするようにしましょう。もちろん、自惚れたりズルをしてはいけませんよ。 *うつ病の予防に関する知識や、自尊心を高めることの大切さなどをMyTherapyブログと協力し、共有してくださったホセに今一度感謝したいと思います。 また、あなた自身のストーリーをMyTherapyのブログでシェアしたい場合は、お気軽に小山にお問い合わせください。メール さらに役立つ記事を読むために、MyTherapyブログをフォローしましょう。 続きを読む